野草・野鳥・風景写真集


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私の花風景写真

昨年あたりから、花だけを浮き立たせて背景を全くぼかしてしまう写真になんとなく物足りなさを感じ始めて、もう少し情感のこもった写真を撮りたいと思うようになった。具体的には、主体である花とその自生環境が相まって何がしかの抒情を醸し出す「花風景写真」が撮れたらと考えている。

しかし、残念ながら今の私にはそれを表現するだけの感性や技術が備わっているとは言い難い。当然のことながら、感性というものは一朝一夕に向上するものではなく、優れた作品に触れるなど、日ごろから感性を磨く努力が肝要である。こうした写真を撮るためには、まず撮影目的に合った「場所」や「天候」、「時刻」、それにふさわしい花を選ぶこと、次には想いを具体化できるだけのカメラやレンズの特性に関する知識や撮影技術も持ち合わせている必要がある。

環境を重視した写真を撮るためには、必然的に「引いて撮る」ことになり、構図が重要な要素となる。背景から花までと花からカメラまでの位置関係をどうするかということや、技術的な面では、その場面に適したレンズの選択と、最も撮影意図を効果的に表現するための絞り値とシャッタースピードをどうすればよいか、などが問題となる。この稿では、これまでに知りえたことや花風景写真を撮っていて自分なりに感じたことなどを少し整理して述べてみたい。

☆ イメージの形成
要するに撮影に際して「どんな写真を撮りたいか」、撮影意図を明確にすることである。ただ漫然と被写体に向かってシャッターを押しているだけでは共感を得られるような写真にはならない。予め自分なりのテーマを決めておくのが望ましいが、撮影現場に行ってからでも周囲の環境やそこに咲く花を見て作画イメージを具体化してから撮影にとりかかるようにしたい。

☆ 撮影場所の選択
山、海、田園などの地理的な条件や目的の花の種類や開花状況などを勘案して撮影場所を決める。具体的な例を挙げれば、海辺に咲くアゼトウナ、高山に群生するチングルマ、渓流の岩肌に咲くダイモンジソウなどの写真を撮りたいと思えば自ずと撮影地、時季も決まってくるであろう。

☆ 被写体の選択
被写体となる花は、特別な意図がある場合を除いて状態の良い花、まず傷んでいない花を選びたい。パッと見て綺麗に思えた花でも、後で見ると虫に食われていたり蜘蛛の巣が絡んでいたりしてガッカリすることがよくある。写真を撮る前にいろいろな角度から花を見て支障がないことを確認しておきたい。

花から背景までの距離は、ある程度離れていることが望ましい。花に近接して木や草が繁っていたりすると背景がゴチャゴチャした感じになり、花が活きてこない。場所によってはそんな条件での撮影をしなければならないこともあるが、カメラポジション・アングルを工夫することによってできるだけスッキリした背景となるように心掛けたい。

引いて撮った写真の場合、相対的に主体となる花が小さくなるだけに、画面全体をパンフォーカスにしてしまうと、風景写真と何ら変わらなくなってしまう。「引いて撮る」と言っても、あまりに被写体から離れすぎると、肝心の花が小さくなりすぎて何を撮ったのかがわからなくる。また、花から背景までの距離が近すぎると背景にまでピントが合い、ゴチャゴチャとしてまとまりのない画像になってしまう。カメラから花までの距離は、カメラを適度な位置セットにすればよいが、花から背景までの距離については、背景から適当に離れた位置に咲いている花を選択するしかない。

☆ 構図とカメラ位置
構図は、作画意図によって被写体と背景の環境との関係を考慮することが重要である。背景から被写体、被写体からカメラまでの位置関係で撮影範囲をどのようにするか、被写体をどの方向から撮るかということでカメラの据える位置、つまりカメラポジションが決まる。次にメインとなる被写体をファインダー内の上下左右のどの位置に置くか、によってカメラの高低や左右の向きなどのカメラアングルを調整する。

常識的な撮り方としては、花の向きや強調したい部分によってファインダー内での被写体と空間の扱いが異なる。すなわち、花が左向きに咲いていれば左側の空間を多目にとり、下向きに咲く花のシベを写し込みたい思えばカメラアングルは必然的に下から見上げる形になる。また、青空に浮かぶ白い雲を強調したいときには上部の空間を多くとり、夕陽で黄金色に照り映える海を強調するときは上部の空間が少なくなるようにする。

例えば、山岳写真では富士山のようにどこから見ても左右対称形に見える山の場合、山頂を画像の中心に据えるシンメトリー構図にすることもあるが、これはむしろ例外的と言ってもよく、山の主峰は左右どちらかに寄せる構図が一般的である。この場合は反対側に雲とか他の「何か」を配してバランスをとる。花の撮影でもこれと同じように、主体となる花を中心から外したときには脇役となる「何か」を反対側に置くことが多い。

☆ カメラの特性
最近はデジカメの価格低下に伴って1眼レフデジカメの普及が著しい。その多くは普及機型のAPS-Cカメラで、カメラのフィルムに相当する撮像素子(イメージセンサー)のサイズが従来の35mmフィルムを使用する銀鉛カメラより小さいことから画角が狭くなる。ということは同じレンズを使用して撮影した場合、フルサイズカメラの約1.6倍の望遠効果があることになる。これに対して高級機のフルサイズカメラはレンズ性能そのままの画角での撮影が可能となる。

これとは逆に35mmフィルムと同じサイズのイメージセンサー(撮像素子)を装備したフルサイズの高級機は、APS-Cサイズのイメージセンサーを装備したカメラと比較して画角が広く、同じレンズで撮影しても広角レンズを使用したような感じになる。

カメラの種類による画角の相違は、絞り値に影響を与える。これは同じレンズを使用した場合でも画角が異なることにより焦点深度が変わったように見えるからである。例えば、APS-Cカメラでちょうど良いボケ具合だったとしても、同一条件でフルサイズカメラで撮るとあたかも広角レンズを使用したような感じになり、絞り値を調整しなければならない。

☆ レンズの特性
野草の写真といえばマクロレンズと、かつては決め込んでいたように思う。しかし、表現を豊かにするためには撮影条件に最も適したレンズを選択する必要がある。山や海を背景にする場合には、マクロレンズでは画角が狭すぎることや背景のボケが強すぎてインパクトのある写真にならない。花をある程度の大きさに写しながらも、なおかつ背景もそれなりに取り込みたいというときには広角レンズが適している。

広角レンズの特性としては、遠近感が強調されること、画角が広いことの他、焦点深度が深いためかなり花にカメラを近づけても背景が極端にボケることがないことなどが挙げられる。

逆に背景の山や海に浮かぶ島がかなり遠方にある場合に広角レンズを使用すると、遠近感が強調される結果、山や島が小さくなりすぎて平凡な写真になってしまう。このようなときは、望遠レンズの圧縮効果を利用して背景の対象物が適度な大きさとなるようにすることも必要となろう。したがって、広角・望遠のどちらのレンズを使用するかは背景となる対象物の位置を考慮して決めることとなる。

望遠レンズの特性としては、まず遠近感の圧縮効果、つまり遠くの物が大きく写ることが大きな特徴である。当然のことながらそれだけ画角は狭くなる。次に焦点深度が浅いためピントの合う範囲が狭くなる。ボケ味を強調したいときにはこうしたレンズを使用してみるのもよいだろう。

☆ 絞り値・シャッタースピード
野草撮影の場合は「絞り優先」モードでの撮影が基本とされている。それは主題となる花を浮き立たせて背景を適度にぼかす必要があるためである。ただし、渓流や滝の傍に咲く花を撮るときなどは状況が異なる。こうした場合はむしろ「シャッタースピード優先」モードで撮られることが多い。水の流動感を表したい時には極端なスローシャッターにセットし、水の飛沫の躍動感を強調したければハイスピードでの撮影となる。

いずれにしても絞り値をどうするかが最も悩ましいところであり、第三者が写した写真の撮影データだけを鵜呑みにして絞り値を設定すると意図した結果が得られないことが多い。それは、絞り値が天候、被写体の大きさ・色、カメラから被写体までの距離、使用レンズなどの条件によってすべて異なるからである。結局、その被写体に相応しい絞り値を設定するには、自分がどのように表現したいかによってその値が異なるので、経験を積み重ねて習得するしかないといえるかもしれない。
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by shun_photo | 2011-11-23 20:10 | ときどき日記