野草・野鳥・風景写真集


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着眼大局、着手小局

就職して間もない頃、昼休みになると先輩諸氏が休憩室で楽しそうに囲碁に打ち興じている姿を見て自分も覚えてみたいと思い、手ほどきを受けた。最初は星目。つまり相手より先に9つの石を盤面の星のある位置に置く。当然のことながら、習い覚えたばかりでは勝負にならず、大石を取られたりして大差で負ける。それでも「継続は力なり」で置き石が一つずつ減っていった。こうなると俄然面白さも増して、一層力が入る。

興味が増すと多くの人がそうであるように、より強くなりたいと思うようになり、定石や詰碁の本なども手にするようになった。数年後にはどうやら1級で打てるぐらいの力になっていたと思う。しかし、そこからが大変で、多少の定石を覚えたぐらいでは実力は上がらない。当時は攻め合いの碁を好んで打っていたからか、上位の人との対戦では実力の差がはっきり出て思うような結果が得られず、初段の壁の厚さを思い知らされた。

そんな折、テレビの早碁で棋聖・藤原秀行さんの対局を観ていたら、布石が自分とはまったく異なり、厚みを重視した棋風であることに気が付いた。いわゆる喧嘩碁は最初から闘いを挑み、相手の石が取れなければ負け、というケースが多い。上位の人は基礎がしっかりしており、攻め合いにも強い。そういう人に対して生兵法で闘いを挑んでも勝つことができないのは自明の理であったのだ。

そこで、これまでの布石を意識的に中央重視の打ち方に変えてみた。最初のうちは付け刃の悲しさで負けが込んでいたが、そのうち徐々に勝率が上がってきた。1年ぐらい経ったとき、あれほど遠かった初段を通り越し、2段格で打てるようになっていた。囲碁でよく使われる言葉に「着眼大局、着手小局」というのがある。これは元々中国の荀子の言葉で、物事を大きな視点から見て、小さなことから実践するという意味である。言い方を変えれば、戦略と戦術の関係に似ている。

要は発想の転換によって実力が向上したのである。「着眼大局、着手小局」という考え方は、囲碁などの趣味だけに限らず、仕事や経営といった面にも通じるところがある。では、写真についてはどうか。写真は構図(大局)が最も重要で、それによって自分が何を重視し、何を訴えたいのかを表現することになる。「絞り」 「シャッタースピード」などといった技術的な要素(小局)は撮影意図を効果的に表現するための手段と言えるであろう。

考えてみると、物事の進歩・向上というものは、スロープ状に連続的な漸進を遂げるものではなく、発想の転換などによって、あるタイミングで階段状に飛躍する道をたどるのではないか。その階段のステップの高さは一定ではなく、低いこともあれば、ちょうど囲碁の1級から初段に上がる時のように途方もなく高いこともある。では、発想の転換を促す要素は何か。一番手っ取り早い方法は、写真で言えば「良い写真」を数多く観て日ごろから感性を養っておくことなのかもしれない。
by shun_photo | 2011-02-24 13:55 | ときどき日記